モンテゴ・ベイ カルチャーセンター
Montego Bay Cultural Centre
モンテゴ・ベイ カルチャーセンター（Montego Bay Cultural Centre）は、モンテゴ・ベイのダウンタウン、サム・シャープ・スクエアにある文化センターで、ミュージアムとギャラリーがあります。
⇒ モンテゴ・ベイ カルチャーセンターの場所
モンテゴ・ベイ カルチャーセンターの歴史
モンテゴ・ベイ カルチャーセンターの建物は1803年から存在し、奴隷制の時代には奴隷にされたアフリカ人の裁判が頻繁に開催されました。国民的英雄サム・シャープを含む奴隷化されたアフリカ人は、反抗的な行動に出ると、この建物で裁判にかけられたのです。
1938年8月1日に奴隷制が廃止された際、モンテゴ・ベイ カルチャーセンターのバルコニーで奴隷解放法が読み上げられました。
奴隷制度の廃止後も、裁判所は引き続き裁判所および地方自治体の事務所として使用されましたが、モンテゴ・ベイの発展に伴い、これらの政府機関の業務を行うには手狭になり、裁判所はセント ジェームス通りの新しい敷地に移転されました。
元の建物は1968年に火災に見舞われましたが、2001年にベネズエラ政府の資金援助により都市開発公社によって修復され、モンテゴ・ベイ カルチャーセンターとして再オープンしました。
ナショナル ギャラリー ウェスト
ギャラリーには、アルバート・アートウェル（Albert Artwell）の絵画が展示されていました。
アルバート・アートウェルは、モンテゴ・ベイから南に20kmの所にあるカタドゥパ（Catadupa）の農家で生まれ、独学で絵を学んだ直観派画家の中核グループに属する画家です。
古代エジプトとアフリカの芸術形式を融合させたユニークなタッチで、宗教的なテーマが描かれた作品が多いです。この絵は、聖書のさまざまなエピソードが描かれています。そして、イエス・キリストや天使が黒人であるのも特徴の一つです。
常設展示
博物館には、反乱で戦った奴隷を追悼する「自由の記念碑」やジャマイカの歴史や文化を知るための展示が数多くあります。
この写真は、ハリー・ベラフォンテの歌で有名な「バナナ・ボート」の模型です。
ラスタファリの展示
ラスタファリの展示は、2015年5月2日に仮設ギャラリーでオープンしました。主に1963年にセントジェームスで起きたコーラルガーデンズ事件（Coral Gardens incident）に焦点を当てています。この事件は、別名バッド フライデー（Bad Friday）と呼ばれており、ラスタファリとモンテゴ・ベイのコミュニティの間で依然として大きな議論となっています。
ギフトショップやビストロ
モンテゴ・ベイ カルチャーセンターには、中庭や屋外シーティングエリア、本格的なジャマイカの芸術品や工芸品を取り揃えたギフト＆ロゴショップ、世界クラスの本格的なジャマイカ料理を提供するビストロも併設しています。
取材協力：Jamaica Tourist Board
モンテゴ・ベイ カルチャーセンターの場所
Montego Bay Cultural Centre ： Sam Sharpe Square, Montego Bay, Jamaica