フキナガシハチドリ
Red-billed streamertail

フキナガシハチドリ

今回、ジャマイカで機会があればあれば見てみたい野鳥 No.1が、ジャマイカの国鳥とされている、フキナガシハチドリ(Red-billed streamertail)でした。
フキナガシハチドリが見たい理由は、ジャマイカの固有種だからです。ジャマイカ以外では見れないので、何としても見たいと思うのはバーダー心理としては当然のことです。

UCCブルーマウンテンコーヒー・クレイトンエステートで

UCCブルーマウンテンコーヒー・クレイトンエステート(UCC Blue Mountain Coffee Craighton Estate)

見ることができるとしたら、UCCブルーマウンテンコーヒー・クレイトンエステート見学の時だろうと思ってましたが、コーヒー農園を見学中は、フキナガシハチドリどころか、野鳥を探す余裕はありませんでした。
センターに戻って、ブルーマウンテン・コーヒーの試飲後、限定豆の販売をしている時に、テラスの外をスーっと飛ぶ何かが目に入りました。瞬間的でしたが、ハチドリっぽい動きだったので慌ててテラスに行きました。
外を見渡すとホバリングしながら花の蜜を吸うハチドリがいました。色はフキナガシハチドリそのものです。尾が短いのでメスです。そこまで確認したら、どこかに飛んでいきました。おそらく、数分後に戻ってくるだろうと思い、デジタル・ズームを片手に待機しました。
5分も経たないうちにフキナガシハチドリのメスが現れましたが、アっという間にいなくなりました。
時間がある限り、このテラスで粘るぞ!っと気負ってると、また現れましたが、あちらこちらに動きまわるので撮影はできませんでした。
同行の方々が買い物を終えたのでタイムアップです。

エイト・カフェで再び

フキナガシハチドリ

昼食のためにブルーマウンテンを更に奥へと進み、エイト・カフェに到着しました。
エイト・カフェは “Blue Mountain Culinary Trail” に登録されているカフェの一つです。”Blue Mountain Culinary Trail” のサイン・ボードには、ハチドリの姿が描かれています。
バーダーの習性で、花が咲いていると、その周りはチェックします。木の梢や目立つ枝などにも目を配った後、入店しました。

フキナガシハチドリ

店内の天井にフキナガシハチドリのモビールがあって、写真を撮っていると、ドライバーが「入店時にハチドリがいたよ」って言います。昼食をさっさと済まし、一人で店外に出ました。許された時間は、皆の食事が終わるまでです。

フキナガシハチドリ

店外にはいそうにないので、店内のテラスの方へ移動しかけると、UCCブルーマウンテンコーヒー・クレイトンエステートの時と同じように、何かがスーっと飛んで行きました。
テラスへ行くとドライバーが居て、指をさす方を見るとフキナガシハチドリがホバリングしています。尾が長いのでオスです。そこまで認識したところで飛び去りました。
飛び去った方向を意識して、戻ってくるのを待ちました。
すぐに戻ってきましたが、目の前をずっと過ぎていきます。「あーーー」と思っているとUターンしてきて木の枝にとまりました。
ピントが合ってるかどうか分からないままシャッター2~3回押したところで、飛び去りました。
そのタイミングで、皆さんが食事を終えてお店から出てきました。
後で写真を確認すると、残念ながらフキナガシハチドリのオスの特徴である、2つに割れた長い尾が、枝にかぶって写ってませんでした。2つに割れた長い尾が、こいのぼりの上にあるフキナガシに似ているので、この和名が付いているのです。
写真は上手く撮れませんでしたが、自分の目でしっかりと、オスとメスの両方を見ることができて満足しました。

フキナガシハチドリ

ジャマイカの人たちは細かいことにこだわらないのでしょう。壁画のハチドリはフキナガシハチドリに違いないのですが、この壁画のように、National Bird(国鳥)の名称を、Swallow hummingbird と記載しています。他にも、Swallow-tailed hummingbird と記載されていたりします。しかし、Swallow-tailed hummingbird は、ジャマイカでも見ることができますが、主な分布地はブラジルからカリブ海南部で、ジャマイカの固有種ではありませんので、ご注意ください。

参考

フキナガシハチドリ(オス)の写真(外部リンク)
フキナガシハチドリ(メス)の写真(外部リンク)

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