ジャマイカの自然に関して

ジャマイカは生物の多様性で知られています。3,000種以上の植物が見られ、その約1/4は、地球上の他のどこにも見られないものです。野鳥の生態も豊かで250種以上の野鳥を見ることができ、約30種の固有種がいます。

ジャマイカの国鳥

フキナガシハチドリ

フキナガシハチドリ(左:オス)(右:メス)

ジャマイカの国鳥は、フキナガシハチドリ(Red-billed streamertail)で、ジャマイカの固有種です。
オスは輝く緑色の体、黒い冠、赤いくちばしを持っています。ドクター バード、シザー テール、またはシザーズ テール ハチドリとも呼ばれています。島の東部を除く島のほとんどの森林で生息しています。

人気の野鳥

体長6cmの世界で2番目に小さいコビトハチドリ(Mellisuga minima)や、色が赤、金、緑の羽毛を持つことからラスタ・バードとも呼ばれるジャマイカコビトドリ(Jamaican Tody)、ノドアカミツドリ(Euneornis campestris)やジャマイカムクドリモドキ(Icterus leucopteryx)などの固有種は、バードウォッチャーにとって必見の野鳥です。

また、グンカンドリはほかの鳥からエサを奪うことから「空の海賊」と呼ばれています。

ジャマイカの植生帯

マングローブが群生し、その他の植物で緑あざやかな海岸林、山腹の高山屈曲林、コクピット・カントリーの乾燥林、南の沿岸部の乾燥した草原にはサボテンが生えています。

ジャマイカの植物

ジャマイカでは3,000種以上の植物が見られ、その約1/4は固有種です。ランは200種以上、シダは550種、着生植物のアナナスは60種が生えています。

絶滅危惧種

人が住むようになったための環境変化、肉や皮を得るための狩猟、人間が持ち込んだイヌやネコによる捕食などで、いくつもの種類の動物が希少となりました。

アメリカワニ、ブラックレーサー(トカゲ)、カリブモンクアザラシ、タイマイ(ウミガメ)、ホメルスアゲハ(チョウ)、ジャマイカボア(ヘビ)、フルーツヘラコウモリ、ジャマイカフチア(げっ歯類)、ジャマイカツチイグアナ、アカウミガメ、アメリカマナティ、ハシグロリュウキュウガモ。